家庭菜園の土作り

土作りの基礎知識

 

 

前述の通り、家庭菜園とはいえ、おいしい野菜を作るためには土作りが大変重要となります。但し、難しく考えることはなく、素人の菜園なのですから楽しみながらやるようにしてください。

 

では土作りの基本的な流れを説明していきましょう。まず、畑を30センチ程度クワなどを使って掘り起こします。この時、土の中に小石や枝などがあれば取り除いてください。掘り起こした後は1ヶ月程度外気にさらしておきますが、時期は真冬がベストで、こうすれば土の中の病害虫が死ぬからです。次は土を平らにして堆肥を蒔いてよく混ぜます。堆肥は「完熟堆肥」を使うようにします。未熟だと土の中で害になるガスを発生させることがあります。

 

更に土の酸性度を中和させるために苦土石灰を蒔いて土と良く混ぜます。殆どの野菜は弱酸性の土を好むのですが、日本の土は雨のために酸性になっていることが多いのです。これを中和させるために苦土石灰を蒔くわけで、どこのホームセンターでも必ず店頭に置いてあります。同じ効果の消石灰というものもありますが、使いやすいのは苦土石灰だとしておきます。

 

特に苦土石灰が必要な酸性に弱い野菜としては、ほうれんそう、タマネギ、枝豆、エンドウ豆、ネギ、インゲンなどがあります。

 

又苦土石灰は特に要らない野菜としては、じゃがいも、さつまいも、スイカ、カボチャなどがあります。ポイントはとにかく土をよく耕すことで、これで土の中に微生物が増加して畑としての条件が整っていきます。

 

実は土には砂壌土、植壌土、壌土という種類があり、単粒、団粒という構造もあるのですが、ビギナーには難しいのでここでは割愛します。しかしこれだけでも十分おいしい野菜が作れます。